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動物小説

1 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/18 14:53 ID:BETa5hkX
フィクション・ノンフィクションどちらでも有り。
興味ある人読んでくれ。書いてくれ。

2 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/18 15:02 ID:BETa5hkX
“ランキング第1位はスコティッスフォールドでしたー♪ かわいいですねぇ。”
朝のまどろみの中で目覚まし代わりにタイマーをセットしたテレビが
にぎやかに部屋に響いた。
坂木はベッドから手を伸ばすと机の上のタバコを取った。
(ふぅ・・)
ぼーっとテレビを見ながら会社へ出発するまでの間タバコをふかしながら
コーヒーを飲むのが彼の日課だった。
“こちらは人気急上昇のわんちゃんで〜す!まるでテディベアみたいですよねー”
テレビの人気女子アナが満面の笑顔で小犬をなでている。
「これからまた、お客が増えるんだな・・・」
坂木はそうつぶやくと、タバコをもみ消しジャケットを手に取り部屋を出た。
坂木が勤めている会社は俗に言う保健所で、捨てられた犬や猫、他の動物たちを保護している所だ。
もちろん 保護というのは名ばかりで1週間の保護期間で引き取り手が決まらなかった動物たちは
焼却炉処分になるのだが。
会社に到着すると坂木はいつものように作業着に着替えた。
少し匂うくすんだグレーの作業着は坂木の心を表しているようだった。
朝一番で倉庫に向かうとドッグフードを一袋 押し車に乗せて犬舎へ向かった。
冷たい鉄の犬舎のドアーを開けると鼻をつく悪臭がおしよせてきた。
坂木はもうなれっこだった。
部屋は、1号から7号まである。
1号と2号は他の部屋より少々大きめでいくらか綺麗だ。

3 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/18 15:03 ID:BETa5hkX
収容された犬はこの1号へまず入れられる。
二日目には2号へ、3日目には3号へといったように部屋を移動させられるのだが
7号へうつるまでにほぼ半数の犬は死亡する。
小型犬のポメラニアンから狩猟犬のドーベルマンまで同じ檻にとじこめられれば
体力の無い犬や小型犬は、大型犬の餌食となってしまうのが常だ。
その為、番号が遅い部屋ははじまりの部屋より狭くなっている。
もちろん死んだからといって部屋から取り出すわけもなく
7号へうつるまで糞尿の中にまぎれて放置される。
ここにはいつも死と恐怖と絶望がただよっていた。
坂木がドアーを開ける音で犬たちが興奮しはじめた。
一斉に号の中の空気がゆれる。
必死でシッポをふり助けをもとめてくる犬。
歯をむき出しにして威嚇してくる犬。
微動だにせず、はじでうずくまっている犬。
ただひたすらこちらをみつめている犬。

4 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/18 15:04 ID:BETa5hkX
坂木は無表情のまま 明らかに犬の頭数にいきわたらない量のドッグフードを
檻ごしに 大きく床にばらまいた。
ドッグフードは犬たちの糞尿にまみれながら部屋じゅうにちらばった。
餌にむらがる犬たち。
1日の餌の量が決まっているので、収容される犬が増えても減っても
餌の量は変らない。
床に大きくばらまいたのは 弱い犬たちにも餌を食べるチャンスができるようにと
坂木なりの心遣いだった。
一週間後にはゴミのように消える命だとわかっていても。
坂木がここに就職してから3年の月日がたっていた。
入社当時の坂木の精神はボロボロだった。
信じられないほどの数の犬たちの悲惨な叫びに心をやられてしまったのだ。
夢でもうなされ、幻覚をみるほど病んだ坂木に
同僚の江口が言った。
「同情はしてはいけない。だけど
  たとえほんのわずかな可能性でも、こいつらにとっては生きるか死ぬかの橋を渡る期間なんだ。
  この一週間で死なせるわけにはいかないよな。」
坂木はその言葉でここに残る事を決めた。
が、今でもペットショップには入れないし もちろんペットを飼う事もできない。
犬の目を見て気持ちがシンクロするのが怖くなってしまっていた。

5 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/18 15:05 ID:BETa5hkX
餌は5号までの量しかなかった。
明日明後日死ぬ犬に餌をあげる余裕など、この不景気であるわけもなく世も末なの
だが
ほとんどの保健所はこれが暗黙のルールであり、又、あたりまえになっているの
だ。
たとえ餌をあげても、犬たちにはわかっているのだろう。
ばらまかれた餌W食べずに 恐怖をとおりこした絶望の瞳でただ坂木を見上げる。
ただそれだけだった。
それでも坂木は、1号から4号の部屋分の餌をほんの一握りずつ
のこして6号にばらまいた。
1号に入ってきた時の面影もない犬たちがわずかな餌にむらがった。
坂木はいつもどうり7号へさしかかった。
7号の彼等はあと3時間もない命だった。
坂木が一握りの餌を投げ入れるとその人粒が一番奥にいたシベリアンハスキーの鼻
にあたった。
奥でうずくまっていたハスキーがふっと顔を上げた。
呼ばれたのと勘違いしたのか
そうでないと気付くと、またしずかに顔を巻いたしっぽにうずめた。

6 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/18 15:09 ID:???
ハスキーの搬送はこのごろ減った。
10年ほど前のハスキーブームの時はすごかったものだ。
もともと運動量の多い犬。
日本のような狭い家で飼うものではない。
ブーム。またブーム。
まるで飽きたアクセサリーの様にこの犬たちはいとも簡単に捨てられる。
坂木は首をぶんぶんと横にふった。
(駄目だ駄目だ。余計な事を考えないぞ。)
処分は昼食の前に行なわれる。
処分といっても簡単なもので、ただボタンを押せばいい。
それだけだ。
7号に一酸化炭素が充満してあっというまに犬は死亡する。
運が良いのか悪いのか、気絶したままの犬もそのまま焼却炉行きだ。
生きたまま焼かれる犬の悲鳴を聞いた後の昼食も
この世界ではあたりまえの事である。

7 :名も無き飼い主さん:04/02/18 16:46 ID:???
これは犬猫板向きじゃないかな・・・
まぁスレッドタイトル的にはこっちか?
内容は・・・
犬猫からのコピペ?

8 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/24 11:26 ID:???
処分の時間になった。
坂木はいつもの通りただボタンを押すと
江口と一緒に生ゴミとなった犬たちのもとへ向かった。

7号の扉を開けると犬たちが泡をふいて横たわっていた。
ガスがこの部屋に入れられる時
犬たちは生きる希望を捨てずに一斉にドアの場所へ
集まる。
人とて同じだろう。
そこに出口があるのなら 死から逃れようと集まるだろう。

坂木は大きなシャベルで犬たちをステンレス製の大きなゴミ箱へ
流し込んだ。これから焼却処分をする為だ。



9 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/24 11:27 ID:???
「みゅーみゅー・・・」

どこからともなくか弱い泣き声が坂木の耳へ入った。
坂木の手が止まる。
(小犬か・・?)
今回の7号には小犬はいなかったはずだった。
収容されている犬が この保健所内で出産する事はめずらしく
ないのだが、見渡しても小犬らしき犬はみあたらない。
(気のせいか・・)
坂木は作業を続けた。
ふと見ると あのシベリアンハスキーがうずくまったままの姿で
冷たくなっていた。
坂木の頭にハスキーと目があった瞬間の映像がよぎる。
(なんだ・・俺らしくないな・・。なんでもないじゃないか。)
自分に言い聞かせながら坂木はハスキーの腹の下ににスコップを
滑らせた。

10 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/24 11:28 ID:???
「あ!」
思わず坂木の口から声がもれた。
作業中の江口が振返った。
「どうした?」
江口は、立ち尽くす坂木のもとへ行くと坂木の目線を追った。
「今産まれたのか・・・?」
冷たくなった母犬の足元に産まれたばかりの小犬が一匹
プルプルと震えながら見えない瞳で必死に母の乳を探していた。
「こいつが守ったのか。。」
母犬を見ながら江口が言った。
どちらにしろ 今から焼却処分なわけであって
この犬も死を覚悟していたのだろう。
それでもなお子供をかばった。

「おい!やめろ!」
江口が叫んだ。
坂木はいつのまにかその小犬を抱き上げていた。
「何のつもりだ!その小犬をどうしようっていうんだよ。」
江口の言葉に坂木は呆然としながら答えた。
「そんなの・・・俺が聞きたいわ。。。。」

11 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/24 15:34 ID:???
気分が悪いと上司に申告し坂木は会社を早退した。
(本当、何やってんだ俺。)
頭の中にまたあのハスキーの瞳が浮かんだ。

バッグの中に小犬をタオルに包んで入れると
坂木は会社帰りの足でペットショップへ向かった。
犬の世話などした事が無い坂木は この小犬をどう扱っていいものか
わからなかった。
小犬を入れたバックをぶら下げながら坂木はペットショップの前で
右往左往していた。
どうも ペットショップに入る勇気がない。
(こんなちっこい犬は何食うんだ・・?牛乳だけでいいのか・・)
「みゅー・・」
バッグの中の小さな命が鳴いた。
(くそっ!!)
坂木は意を決してペットショップの中へと入った。

12 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/24 15:35 ID:???
(えっと・・あたためる・・で・・)
小犬と一緒に帰宅した坂木は、あたふたと小犬用ミルクをつくっていた。
店員から聞いた事を書き記したメモを片手になれない作業を不器用に進める。
「ほら!飯だぞ。」
ベッドの上でプルプルしている小犬を抱き上げ
口元に真新しい哺乳ビンを持って行った。
「みゅぐ・・ん・・」
小犬は樹脂製の乳首に必死で食らいつきあふれるほどにミルクを飲みはじめた。
「ははは・・誰も取らねぇからゆっくり飲めよ。」
あっという間にミルクを飲み終わった小犬は
安心したようにそのまま坂木のひざの上で眠りについた。
(うわ・・まいったな・・。)
気持ちよさそうに寝る小犬を見て、坂木は動けなくなってしまった。
テレビのリモコンも遠いしコンポにも手が届かない。
ふと窓の外を見た。
(昼間ってこんなに明るいものだったんだな・・)
静かな春風が部屋にゆっくりと流れ込んだ。



13 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/24 15:37 ID:???
三ヶ月後

「あ!!こらチビ!!!」
グシャグシャになったティッシュペーパーを持った坂木が
慌てて小犬をつかまえた。
小犬は坂木の世話のおかげで元気すぎるほどに成長していた。
「またスリッパ駄目ししやがって・・」
ゴム底がベロベロになったスリッパを眺めて
坂木はため息をついた。
「わん!」
ちぎれるほどにシッポを振った小犬が坂木に飛び掛かって来た。
「あははは わかったわかった。お前はゴムが好きなのな。」
坂木は小犬がかわいくてしょうがなかった。
あんなに整頓されていた部屋は見る影もなくチビに荒らされ
ゴムがくっついているものは全てチビの歯形でガタガタになっていた。
ただ、坂木をなやませていたものは、このアパートが動物禁止だと
いうことだった。
3回立てのこのアパートの最上階には管理人の家族が住んでいて
いつまでも隠しておけるものじゃないというのはわかっていた。
(散歩にもつれていかないといけないしなー・・)


14 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/24 15:39 ID:???
名前はチビでもハスキー犬だ。
大きくなるまでここにいるのは無理に決まっていた。
(引越し・・は無理だしな。。)
坂木の頭に自分の貯金通帳が浮かんだ。
「はぁ・・」
ため息がもれる。
ピピピピピピピピピピ・・・
色気もない着信音が部屋に響いた。
「わん!!」
チビは喜んで携帯が入っているバッグをかきむしった。
「おい、やめろって。あー・・江口か。」
電話を取るとご機嫌な江口の声が聞こえてきた。
「今からお前んち行ってもいいか?酒もって!」

15 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/24 15:40 ID:OkCb6wdv
>>7
人のHPに掲載してもらう動物小説を思い付いたままにのっけてます。
自信がないので誰かの感想が聞きたかったりしてスレ立ててみましたが
お目汚しだったら申し訳ない。
コピペではないです。
今回たまたま犬でしたが、これから色んな動物モノをやっていきたいと思ったので
この板を選ばせてもらいました。

16 :名も無き飼い主さん:04/02/24 17:20 ID:???
>>15
続き読みたい

17 :名も無き飼い主さん:04/02/24 21:52 ID:taLPxQNo
>>1
動物小説専用のホームページ?

18 :インプレッサ:04/02/24 23:28 ID:3ekryMBt
>>17に悲しいお知らせです。
貴方は>>1に放置された恐れあり。
黙祷。

19 :大将 ◆ebxmeKufQQ :04/02/25 02:32 ID:???
早く続きが読みたいっす。ガンガレ

子犬の鳴き声萌え。

20 :名も無き飼い主さん:04/02/25 19:20 ID:???
早く続きが読みたいっす。ガンガレ

21 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/26 11:29 ID:???
ものの30分もしないうちに両手に缶ビールをぶらさげて江口がやってきた。
500ミリの缶が6個入ってるケースを二つも買ってきていた。
「お前買いすぎだろ」
坂木が笑いながら部屋にあげた。
初めての来客に初めはチビも少々困惑気味だったが
あっという間に江口にもなついた。
坂木は冷蔵庫の中にあったツマミを江口の前に出すと
チビ用のジャーキーをチビにあたえながら缶ビールのタブを抜いた。
「めずらしいな。お前がうちに来るなんて。」
軽く乾杯をしながら坂木が言った。
「でっかくなったなー。チビー!」
江口はチビに顔をベロベロ舐められながらモシャモシャとチビの頭をなでた。
しばらく他愛もない話をしていた。

22 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/26 11:30 ID:???
「坂木、お前さ、このままここでチビを飼い続けるつもりか?」
突然の確信をつく話に坂木の顔がくぐもった。
「引越しも・・考えてはいるんだ・・・だけど。。」
うつむく坂木のその語尾に続く言葉を江口は理解しているようだった。
「実はな、俺の彼女の親戚なんだけどな。会社の近くに住んでるんだよ。」
江口がマジメな顔をして話出した。
「その親戚の子供が犬を飼いたいって言っててな。
 犬は買うと何十万もするだろ?それでチビの話をしてみたんだ。」
江口は勢いをつけるようにビールを一口飲んだ。
「大きくなったら貰い手がなくなるぞ。このまま生活するのは無理って事ぐらい
 坂木もわかってるんだろ?」
坂木は首を横に振った。
「それは・・・」
わん!わん!!!
チビが坂木のひざの上に飛び乗ってきた。
チビの青い瞳が坂木を無邪気に見上げた。

23 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/26 11:31 ID:???
「なぁ、坂木。チビの幸せを考えてやれ。今どきハスキーなんか
 金もらってでも飼う人はいないぜ。な。。坂木。」
そういう江口の表情も暗かった。
坂木がどれだけチビを大切にしているのかは江口が一番よく知っていた。
「大切に・・してくれるのか・・・?」
ひざの上のチビの頭をなでながら坂木が苦しそうに言った。
「あぁ。大きな家でな、庭も広いんだよ。チビもいっぱい遊べるよ。」
なぐさめるように江口が言った。
その日、朝が来るまで江口と坂木は飲みつづけた。

24 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/26 11:32 ID:???
3日後。
坂木はチビを新品のキャリーバッグに入れると おもてに車を止めて待っている
江口のもとへ向かった。
初めての体験にチビは激しく困惑しキャンキャンと不安そうに鳴いていた。
「やっぱり、一緒に行くか?」
江口が運転席から覗き込むようにして言った。
坂木は力ない笑顔で首を横に振った。
「別れられなくなっちまう。ここでさよならだ。」
きゃりーばっぐ越しにチビに手を振った。
キャワン!!ワン!!
鼻先から血が出るほどにチビはプラスチックの入り口に体当たりした。
「行ってくれ! 」
耐え切れなくなった坂木が後部座席にキャリーバッグを載せると
振返らずにドアを閉めた。
「おい・・坂木・・・一生の別れじゃないんだからよ。」
心配そうに言う江口に 背をむけたまま少し肩をふるわせて
坂木が答えた。
「すまん・・・行ってくれ・・・。」


25 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/26 11:33 ID:???
キャン!キャン!!
チビの泣き声に車のエンジン音がかぶる。
飼い主が二人いちゃいけないと坂木は心に決めていた。
もらわれていくなら、その家で一番かわいがられればいい。チビをかわいがってくれるその家で。
軽いクラクションとともに チビとの一生の別れが坂木の胸をつらぬいた。
(あぁ!!)
坂木は振返らずに部屋に駆け込んだ。
(チビは幸せになれるんだ!なれるんだ!)
ベッドを背もたれにしながら坂木は頭をかかえて自分にいいきかせた。

26 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/26 11:35 ID:???
ふとスリッパが目についた。
チビのおかげでゴム底がボロボロだ。
今は それでさえ愛しく思えた。
スリッパを拾い上げると 涙がとめどなくあふれた。
ぬぐってもぬぐってもとめどなくあふれた。
チビ、チビ、と何度も小さな声で呼び続けた。
この部屋の全てはチビの思い出でうめつくされていた。
台所を見るとミルクを造ったあの日を思い出す。
ベッドを見ると ヨダレをたらしながら寝ていたチビを思い出す。
つかいきらなかったペットのトイレシートがトイレの前においてあった。
この前買って来た犬用ジャーキーもまだ何本か残っている。
知ってるんだ。ベッドの下には、チビが隠したおやつがほこりまみれであるんだよな。
「ふっ・・」
涙を流しながら坂木は笑った。

27 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/26 12:02 ID:???
半開きの窓からふわぁっと風が部屋に流れこんだ。
窓を見上げると綺麗な青空が見えた。
(チビがうちに来た日も・・こんな日だったな・・)
坂木は新しい家族の中で幸せそうに走るチビが見えたような気がした。

28 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/02/26 12:03 ID:BsGWfAgd
>>16
ありがとうございます。
そう言ってもらえると励みになります。
>>17
小説は一つも載ってないHPですね。
募集欄に小説書きがあったのでメールをしてみたのです。
中々おもしろいHPでした。
管理者さんに許可を取れたらここにURLを載せたいと思います。
>>18
そんな事はありませんw
>>19
ありがとうございます。
今日は坂木と小犬の別れでした。
次回から全く違う展開になる予定なので
良ければまた読んでください。
>>20
ありがとうございます。
文章力のなさには目をつぶって下さい。。。


29 :(つД`):04/02/26 15:25 ID:???
同じような経験有。
思い出したら泣けてきた(つД`)
続き期待!

30 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/03/02 10:58 ID:???
「お母さんー。あの小犬ちゃん出てこないねー。」
台所の机の下にうずくまったままの小犬を覗き込んで
小さな女の子が言った。
「新しいおうちだから緊張してるのよ。しばらくはそっとしておいて
  あげましょうね。美香ちゃん。」
美香と呼ばれた女の子の頭をなでながら優しそうなお母さんが言った。

チビがもらわれてきた家は、母・恵子と 一人娘の美香、小学1年生。
父親の聡、聡の母親ウメの4人暮らしだった。
もともと農家だった為、土地が広く
農家を辞めて建てた家は人もうらやむほどの大きさだった。


31 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/03/02 11:00 ID:???
家は川沿いにある為 自然もあり、子供を育てるには絶好の場所である。
現在 父聡は単身赴任中で 家に帰ってくるのは月に一度あるかないかだった。
その為、一人娘に寂しい思いをさせているからと 聡は愛娘には甘い。
江口の彼女の親戚なのがこの聡だった。
「わんちゃーん。出ておいでー」
母にばれないように、美香が台所の入り口で小さくチビを呼んだ。
「怖くないよー大丈夫だよー」
美香がまだ見ぬ子犬の為に手作りした骨の形をしたヌイグルミをヒラヒラとさせた。
くぅーん・・
不安げにチビが机の下から顔を出した。
「ほら。これはプレゼントだよ。大切にしてね!」
優しい女の子の笑顔にチビはちょっと安心した。
ちょこんと座った女の子の目の前におかれた いびつなヌイグルミを
チビは鼻先で触ってみた。
「食べちゃ駄目よ。遊ぶものだからね。」
そういって みかはチビの頭を優しくなでた。
きゅぅん・・
隣の部屋から様子をうかがっていた恵子も、安心したようにほほえんだ。
(良かった。ハスキー犬って言ってたから、危険かと思ったけど大丈夫そうね・・)
こうしてチビは、この家の家族の一員になった。


32 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/03/02 11:01 ID:???
「ベン!!散歩行こうー!!」
母に新しく買ってもらった赤い散歩用のリードを握りしめ
小学4年生になった美香が言った。
わん!
新しく、[ベン]と名づけてもらい、すっかり散歩が大好きになったチビは
シッポをちぎれるほどに振りながら美香の元へ走っていった。
「気を付けてねー!道路に出ちゃだめよー!」
後ろから恵子が叫んだ。
わかったよ!というように美香は後ろ手を振った。
ちらっと母親が玄関を閉めたのを確認すると
庭にあるプレハブのドアを美香がたたいた。
「おばあちゃーん!おこずかいちょうだい!」
「おや・・美香ちゃん。ベンのお散歩かい?」
ウメが顔を出す。

33 :1 ◆2LEFd5iAoc :04/03/02 11:02 ID:???
もともと、恵子とソリがあわなかったウメは大好きなカラオケを思う存分楽しみたいからと
みずから庭のプレハブに部屋をかまえた。
部屋の中にはコタツと冷蔵庫とカラオケの機械とテレビ。
生活に必要なものは適度にそろっている。
「帰りにベンのおやつを買うの!ちょうだい!」
差し出された美香の手のひらにウメは用意していた500円玉をおいた。
「お母さんには内緒だよ。またおばーちゃん怒られちゃうからね」
人差し指を唇にあててウメが言った。
「オッケー!おばーちゃん!約束!」
美香が笑顔で小指を立てた。



34 :名も無き飼い主さん:04/03/10 23:51 ID:???
続き待ち保守

35 :名も無き飼い主さん:04/03/11 02:36 ID:???
チン☆⌒ 凵\(\・∀・)小説の続きまだー?
待ってるぞよ。

36 :名も無き飼い主さん:04/03/12 06:29 ID:???
角川文庫, 「老人と狩をしない猟犬物語」
西村寿行, 初期の作品。紀州犬「隼」は山中を彷徨す
る。ちょっと荒唐無稽のところもあるが面白い。

37 :名も無き飼い主さん:04/04/19 13:46 ID:xVw418HQ
もう終わりなのか?あげ

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